アリババは圧倒的な低価格で商品が購入できる中国最大のインターネットショッピングサイトです。
このアリババから個人で商品を輸入する方法についてご紹介します。
商品にもよりますが、同じような商品であれば日本で販売されている価格の半値以下で購入する事ができます。
個人で使用しても良し、またメルカリやアマゾンなどのショッピングサイトで販売して利益を上げるのも良いですね。
そのため近年個人的に利用する方や、副業として輸入販売業を行っている方が多く利用されています。
中国から輸入と聞くと「なんだか難しそう」と思われれるかもしれません。
ですが、いくつかの注意点さえ押さえておけばそれほど難しい事はありませんので、ぜひ一度利用されてみる事をおすすめします。
今回の記事では中国のアリババから個人輸入を行う方法と注意点、輸入代行業者の利用方法について解説していきます。
それでは解説していきます。
アリババとは
アリババとは年間取引額が約9兆6千億円にもなる、中国最大のショッピングサイトです。
圧倒的な低価格で、商品を購入する事ができます。
アリババの特徴は個人購入の他に、小売業のバイヤーや卸業者も購入している点です。
例えばこの商品の場合、1個では購入できません。
2個以上から購入する事ができます。
たくさんまとめ買いをするとさらに安くなる仕組みになっているので、自分で輸入販売業をはじめたい方にはおすすめです。
アリババから輸入する方法
アリババから商品を輸入する方法はいくつかあるのですが、主に以下の2種類のどちらかから選ぶと良いと思います。
輸入代行業者を利用する
アリババは中国のサイトですので、全て中国語で表記されています。
翻訳しながらやり取りする方法もあるのですが、あまり現実的ではありません。
そこで輸入代行業者を利用します。
私は主にラクマートという輸入代行業者を利用しています。
購入には商品代金×5%の手数料が必要なのですが、全て日本語に翻訳されたラクマートウェブサイトからアリババの商品を検索する事ができるので、ストレスなく購入が出来ます。
また日本語が堪能な担当者が配置されるので、わからないことがあれば気軽に質問ができます。
注文から商品の到着まで約2週間から1か月半ほどかかります。
いつも忘れたころに商品が届きます(笑)。
ちなみにラクマと混同しやすいのですが、何の関係もありません。
アリエクスプレスを利用する
アリエクスプレスとは、アリババが運営する海外向けの販売サイトです。
アリババは中国語表記なのですが、こちらは全て英語表記になります。
こちらは海外に輸出する事を前提にサイトが作られているので、日本人にもわかりやすいです。
1個からでも買いやすいので、初心者や試しに1個買ってみたいという方におすすめです。
基本的には欲しい商品を選んで住所を入力して、最後にクレジットカードナンバーを入力すれば購入完了です。
後は届くのを待つだけです。
こちらもラクマートと同じく、届くのに1か月ほどかかります。
アリババと検索してはいけない
初心者が陥りがちなミスに、グーグルの検索窓に「アリババ」と入力してしまう事があります。
「アリババを検索するのにアリババと入力して何が悪いのだ」と思われるかもしれませんが、アリババと入力しても中国版アリババは表示されません。
代わりに日本版アリババが表示されます。
「え、日本版があるの?ラッキー」と思われるかもしれませんが、この日本版アリババは中国版アリババに比べると値段がかなりお高めです。
あまり利用する価値は無いとおもわれます。
ちなみに、中国版アリババは「1688」と入力すると表示されます。
1688という数字がアリババの中国語読みに似ているからだそうです。
基本的にアリババはラクマート側から入る事が出来るので、検索から入る事はほとんど必要ありませんが、参考までに覚えておいてください。
金額の計算方法
為替レート
アリババやラクマートで販売されている商品のの金額を見てみると、¥20というような金額表示がされています。
「え!この商品が20円で買えるの?ラッキー」と思ったかもしれませんが、残念ながら違います。
中国の通貨である元は日本円と同じ¥マークを使用します。
最近の為替レートでは1元=19.5円くらいなので、先ほどの¥20の場合、390円という事になります。
本当に紛らわしいですよね。
私もかつて日本円で850円の商品を45円だと勘違いして、大量に購入する一歩手前まで行きました。
送料
商品代金の他に中国国内の輸送料と日本までの国際送料がかかります。
このように2種類の配送料金がかかります。
送料は商品の大きさや重さ、どの配送サービスを使うかによってばらつきがあるので一概には言えないのですが、商品代金(元)に30を掛けるとおおよその送料と為替レート込みの日本円の金額がわかります。
この30という数字は先人の知恵を元に、私が独自に考えた魔法の数字です。
今後の為替レートや送料の変動によっては正確な数字が出ない可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。
例えば先ほどの¥20(元)の商品の場合
魔法の数字はあくまでも概算値ですので、参考程度に考えておいて下さいね。
有料オプション
ラクマートではさらに追加料金を支払うと検品や包装、商品の写真撮影、日本語の説明書の作成などを行ってくれます。
こうしたオプションを依頼すると追加料金が発生します。
購入の流れ
ラクマートで商品を選んでから日本に届くまでの手順をご紹介します。
楽天やアマゾンの感覚で商品を購入しようとすると多少戸惑うと思うので、はじめに流れをつかんでおくと良いと思います。
商品を選択
商品を選択したら買い物かごに入れます。
右下の買い物かごに入れるを選択します。
買い物かごの画面から商品にチェックを入れて、右下の注文へボタンを押します。
楽天やアマゾンの場合この時点で支払いが発生するのですが、ラクマートでは支払いは発生しません。
キャンセルも可能ですので、気になる商品はとりあえず見積もりしてみましょう。
見積りが届くので支払いをする
注文をすると数時間~数日で見積もりが届きます。
商品の価格と概算の国際送料が表示されます。
この金額で納得できれば支払いを行います。
ラクマート倉庫に商品が届く
さらに2日~1週間程度で商品がラクマート倉庫に届きます。
届いた後に検品や包装などのオプションが行われます。
国際送料見積もり
その後日本に向けて発送するよう促されます。
左下の倉庫に商品が移動したら国際送料の見積もりを提出します。
送料の計算が終わると、中央下の送料支払い待ちに商品が移動します。
送料を支払うと日本に向けて発送してくれます。
国際配送の種類
国際送料は何も選択しないとラクマート側が一番おすすめの配送方法を決めてくれるので、悩む必要はあまりありません。
しかしどのような配送方法で発送されているのかは、おおまかに知っておきましょう。
EMS(航空便)
EMSは日本郵便が行っている国際輸送サービスです。
国際配送の種類をおまかせにした場合、EMSで配送される場合が多いです。
特徴は送料が比較的安く、届くのが早い事です。
5㎏までの荷物なら船便より安くなります。
発送依頼後約2週間程度で手元に届きます。
まずはEMSで少しだけ商品を注文してみることをおすすめします。
EMS船便(船便)
船便は大きくて重たい荷物を安く運ぶことができます。
その代わり届くのに時間がかかります。
私の体感では1か月~1か月半といったあたりです。
また航空便はリチウムイオンバッテリーを搭載した商品を運ぶことが出来ません。
その場合、輸送方法は船便1択になります。
OCS(航空便)
ANAが行っている国際輸送サービスです。
EMSに比べて料金は高めですが、荷物を丁寧に扱ってもらえるという事で利用されている方が多いです。
中国での梱包は日本人の感覚からするとかなり雑なので、箱や商品がつぶれやすいです。
またOCSはアマゾンの倉庫に直接送ってくれるので、アマゾン販売を行っている方に利用されている方が多いです。
買ってはいけない物
アリババで買ってはいけない物、買わない方が良い物についてご紹介します。
私の調査や経験談を元に解説します。
偽ブランド品
以前よりは改善したとは言え、中国では権利意識が少ないために偽ブランド品が堂々と販売されています。
あまりに堂々と販売されているので、気づかずに購入してしまいそうになるので気を付けましょう。
これは私の体験談なのですが、商品の出品画面では何も記載されていなかったのでノーブランドだと思い購入してみたら偽ブランド品だったという事がありました。
その商品は泣く泣く捨てました。
偽ブランド品を見分けるには、グーグルの画像検索が有効です。
偽物かどうか不安な場合は、とりあえず画像検索をしてみましょう。
ちなみに偽ブランド品は、輸入すること自体違法です。
もし税関で発見されれば、罰金等の処分が科される場合もあるので注意してください。
中国以外のブランド品
アリババでは国内製品だけではなく、SONYやPanasonic、BOSCHやdysonといった世界中のブランド品が販売されています。
先ほどの偽物と違い、こちらは正規品になります。
「正規品なら購入しても良いじゃないか」と思われそうですが、正規品は購入してはいけません。
なぜかというと、中国で正規品は日本で販売されている価格よりも高いからです。
理由はわかりませんが、中国では輸入関税が高いのとブランド志向が強いためにこのような現象が起こるのではないかと思います。
ちなみに中国が本社で、自社ブランド品を製造販売している会社の商品は近年かなり性能が良くなっています。
こちらは検討してみる価値があります。
海外コンセント仕様の家電製品
コンセントにつなぐ家電製品を購入する際は日本で使えるかを確認しましょう。
「そんなこと言われても、電気の事なんか何もわからないし…」と思われるかもしれませんが、安心してください。
ラクマートにはラクチャットというラクマートの担当者と直接やり取りできるチャット機能があります。
商品のURLをコピペして、「この商品は日本で使えますか」と質問してみましょう。
約1営業日以内に答えが返ってきます。
ラクマートの担当者はとても優秀なので、困ったことがあれば質問してみましょう。
なるべくわかりやすい言葉で、簡潔に質問するのがコツです。
モバイルバッテリー
中国製のモバイルバッテリーは発火事故が頻発した影響で、メルカリではPSEマークの無い商品の販売が禁止されています。
またメルカリでは業者が超低価格で販売しているので、参入の余地は全くありません。
たとえ自分で使う場合でもメルカリで買った方が安全でお得です。
大きくて、重くて、壊れやすい物
中国から輸入する時の基本は「小さくて、軽くて、壊れにくいもの」が基本です。
小さくて軽いと輸送費が抑えられます。
また壊れにくい物は輸送中の破損、販売後のクレーム率を下げることができます。
逆に言うと大きくて、重くて、壊れやすい物はほとんどの人がメルカリで販売していませんので、新規参入の余地は大きいです。
商品の探し方
ラクマートで商品を探すには以下の2通りの方法があります。
メルカリやアマゾンで売れているものから探す
メルカリで商品を検索すると、明らかに素人が撮影したとは思えない写真が出てきます。
例えば、この商品はわかりやすい例なのではないでしょうか。
この商品がいくらで仕入れられるのかアリババで確認してみましょう。
この商品のスクリーンショットを撮影して、ラクマートのトップ画面を開きます。
検索バーの右端にカメラのマークがあるので、ここをクリックして先ほどのスクリーンショットをアップロードしましょう。
そうすると沢山の検索結果が表示されました。
この中の1つを開いてみましょう。
この商品は1個23.5元で販売されていました。
これに魔法の数字30を掛けると、23.5×30=705円という事で、この商品は1個約700円程度で輸入できるようです。
メルカリでは2980円で販売されているので、1個販売する毎に1,200円程度の利益が出るようです。
アリババで売れているものから探す
商品カテゴリごとにアリババで売れている商品から探すのもおすすめです。
特に人気順にソートするとどのような商品がバイヤーに人気なのかがわかるので、ライバルの仕入れ動向がわかります。
ただし10億人もいる中国人や他国の海外バイヤーも購入したデータも反映されているので、必ずしも仕入れにおすすめの商品が表示されるとは限りません。
こちらは中~上級者になってからでも良いと思います。
不良品が届いたら
中国から不良品が届いたらどのようにすれば良いのでしょうか。
海外に輸出された商品は返品、交換が出来なくなります
そのため、届いた商品が全然使い物にならない物だったとしてもどうする事もできません。
これを回避する方法を2つご紹介します。
1回目の仕入れは最低ロットで行う
1回目は1個や2個といった最低ロットで仕入れをすることをおすすめします。
5~10個と紹介している方もいますが、私は初心者はとりあえず最低ロットにしておくことをおすすめします。
届いた商品の状態や性能を調べたうえで販売に適していると判断すれば、実際に出品して購入者の反応を見てみましょう。
ウォッチ数やいいねの数でおおよその売れ行きが推測つくと思います。
有料検品オプションを使う
ラクマートには中国国内の倉庫で検品を行ってくれる、有料検品オプションがあります。
商品価格の6%を支払うと行ってくれます。
中国から商品を仕入れると、そのうち1~2%程度は不良品と言われています。
この不良品の可能性をあらかじめ排除してもらうことができます。
まとめ
中国のショッピングサイトアリババから輸入する方法について解説させていただきました。
自分で使うために購入してもよし、メルカリやアマゾンで出品するために仕入れをしてもよし、使い道はたくさんあるので、ぜひ一度チャレンジしてみて下さいね。
試しに家の中にあるものを、アリババで探してみてはいかがでしょうか。
自分が家の中で使ってる物が、アリババではとんでもなく安い値段で販売されている事に驚かれると思います。
届くまでに時間がかかったり、不良品に対応してくれない事がデメリットですが、そういったデメリットに上手に付き合ってあげることで、とても大きなメリットを得ることができます。
ぜひ、挑戦してみてくださいね。
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