今日は前回に引き続き、クリスティー・シェンの「FIRE最強の早期リタイア術」から、モノの所有に関する考え方について解説します
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モノを所有する事で人は幸福にはなれない
彼女はかつて、コーチのハンドバッグの中毒でした
子供時代に貧しかった彼女は、大人になってはじめて買った高価なハンドバッグに興奮し、一晩中寝る事も忘れてそのバッグを撫でていたほどです
彼女はその興奮が忘れられず、さらにもう一つのバッグを購入します
しかし、不思議な事が起こりました
1回目のバッグの購入時に起きた興奮が、2回目の購入では起きなかったのです
結局彼女は合計5つのバッグを購入しましたが、最後の5つ目のバッグは記憶にすら残っていませんでした
結局彼女はバッグを1つを残しすべてを売却します
男性は車が好きだが
女性はハンドバッグが好きです
それに対して男性は車が大好きです
私もその一人です
家の窓から見える道路を行きかう車の車種は、今でもほとんど言い当てられます
初めて買った車は中古のオンボロでしたが、今でもその感動は忘れる事はありません
ですが、10年後に買った新車にそこまでの感動はありませんでした
モノの所有と麻薬は似ている
モノを所有する感動と言うのは麻薬のようなものです
1回目の興奮は同じ量(金額)では味わえないのです
コカイン中毒者は1回目のハイと同じ興奮を求めて、次々に麻薬の量を増やしていきます
モノを所有する事も同じなのです
1回目のハイを求めて次々にお金をつぎ込むか、それともどんどん少なくなってゆく感動で我慢するか、そのどちらかしかありません
経験や学習は当てはまらない
著者のクリスティー・シェンは経験や学習はそれには当てはまらないと言います
なぜなら、経験には全く同じという事が無いからです
例えば彼女は旅行が好きです
何か月も前から旅行の計画を立てて、本を読み情報収集をします
そして、その日がくるのを楽しみにします
実際にその地に立った時には、その感動が最高に達します
私は資格マニア
私はかつて資格マニアだった時代があります
新しい事を知る事ができる感動は何物にも代えがたいものでした
ついに合格した時の感動は忘れられません
資格は今でも私の大切な収入源になっています
会社が私の資格を高く評価してくれたからです
そして、一番の財産は学ぶという事が得意になった事です
今でも何かを極めさせたら、私は人並み以上に上手だと思っています
モノを所有し続けるとストレスになる
モノを所有する事で得られる感動は限定的です
所有し続けるという事がストレスになります
例えば高価な絵画を購入したとして、それを飾るための場所や設備が必要になります
さらに盗難対策の為に警備会社にお金を支払う事になるかもしれません
そういった支出はあなたを幸せにはしません
むしろ痛みを伴う支出です
私も以前かった新車を大切にし過ぎるあまり、洗車、ワックスがけ、撥水コート、タイヤワックスなどなど、沢山のお金を使いました
バケツに水とブラシを入れて持って行き、それでゴシゴシしても結果は大して変わらないのにです
まとめ
モノを買う事で幸せが得られると思っているのであれば、それはテレビのコマーシャルが見せる幻想なのかもしれません
沢山のお金を使うという事で得られる感動は限定的です
一方、経験や学習には感動の上限がありません
同じ場所を旅行しても同じ経験は2度とありませんし、世の中の事を全て知るには、この世はあまりにも広く深すぎるからです
一番良くないのは、誰かが作り出した価値観を自分の価値観だと思い込んでしまう事です
私は今、新しい経験を得る事が大好きです
もし、今何かを買おうとしている読者の方がいたら、ぜひ一度立ち止まって、その所有が自分を幸せにするのか考えてみてはいかがでしょうか
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