ウォール街のランダムウォーカーまとめ

まるリスの本棚

株式投資本の世界的ベストセラー、ウォール街のランダムウォーカーという本を読みました

とてもボリュームがある本なので、読むのに2週間ほどかかってしまいました

とにかく長いです

それなのに、この本で述べている結論は単純明快

未来は予測不能なのでどのような株を買うかは、チンパンジーにダーツを投げて決めさせようというものなのです

例えば壁に新聞の株価欄を貼って、そこに向かってチンパンジーがダーツを投げます

当然ですがチンパンジーは株の事は何一つわからないので、的である新聞に向かって適当に投げます

そしてダーツの当たった株を毎日買っていきます

その方がプロのファンドマネージャーがあなたの資金を使って株を買うより運用成績が良い可能性が高い、というのです

なぜチンパンジーの方がファンドマネージャーより優れているのか

低コスト

チンパンジーはバナナをあげれば喜んで毎日ダーツを投げてくれるだろうが、プロのファンドマネージャーが運用した場合、多額の運用コストがかかる

売り買いが少ない

チンパンジーは株に興味が無いので、一度買ったら売ろうとしないので売買コストが低額

個人的な考えや感情に左右されない

チンパンジーは株に興味が無く、個人的な感情で特定の銘柄を買いすぎたり売り過ぎたりする事は無いので、特定の株の値下がりリスクが少ない

ランダムウォーク理論とは、将来の株価の動きは予想不能でありランダムに動くものだという事です

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前半はただの悪口

ウォール街のランダムウォーカーは全511ページ中の361ページから読むだけでも良いと思います

なぜなら著者の主張の要旨は361ページからしか書いていないからです

それまでの360ページには何が書いてあったのかというと、ほとんどが他の投資手法への批判と言う名の悪口です

この中で様々な投資手法が著者によりほとんど意味の無い投資手法として紹介されています

主な悪口

悪口①テクニカル分析

株価のチャートの波形の形から次の株価の値動きを予測する方法は、理由を後付けしているだけ

悪口②ファンダメンタルズ分析

市場の動向を分析して、今後の株価を予測する方法で未来を完全に予想する事は不可能

悪口③その他おもしろ予想

ほぼオカルト

悪口④リスクパリティーなど最新の戦略

今までにも似たような投資手法はあった

現在上手く行っているからといって将来を約束するものでは無い

それぞれの分析方法をバッサリと切り捨てています

きっと沢山の人の恨みを買ったに違いありません

学者とは孤独なものなのでしょうか

著者に友達がいる事を願います


ランダムウォーク理論の欠点

ランダムウォーク理論には欠点があります

この著者の言う事を鵜呑みにしてダーツを買ってチンパンジーを飼おうとする場合、かなり大きな問題があるからです

ランダムウォーク理論の欠点

問題①チンパンジーは絶滅危惧種

チンパンジーはワシントン条約で絶滅危惧種に指定され、取引が禁止されています

将来において最も絶滅する可能性が高い動物という位置づけでレッドリストにも掲載されています

問題②チンパンジーは狂暴

チンパンジーはあのおだやかそうな見た目とは裏腹に、かなり狂暴なのだそうです

野生のチンパンジーは猛獣に指定されています

各国の動物保護施設では密輸されてきたチンパンジーが飼い主の手にあまり、保護されるケースが後を絶たないのだそうです

問題③巨大な鉄格子が必要

チンパンジーは3歳児程度の知性を持っているとされています

逃げ出さないように頑丈な鉄格子で飼育しなければなりません

結果的に鉄格子の要らないファンドマネージャーの方が安くつく可能性があります

チンパンジーを飼う代わりに低コストのインデックスファンドを買おう

著者の理論は、株価の将来は予測不能なのだから世界中に投資する低コストのインデックスファンドを買って、それを長期に渡って持ち続けようというものです

現在では信託報酬が年間0.05%くらいの超低コストのインデックスファンドもあります

有名なのはバンガード・トータルワールドストックETF(VT)などの全世界の株のセットになったインデックスファンドです

これを毎月一定額で買い続けるドルコスト平均法で購入する事を推奨しています

さらに購入したファンドを25年間保有し続けるとほぼ間違いなく利益が出ているというのが著者の結論です

時間を味方につけて長い期間をかけて投資するのです

そのためにも元手になるお金が必要になります

お金の使い方を見直して、堅実な暮らしをして貯蓄をしましょう


出口戦略4%ルール

インデックスファンドは配当金も元本に再投資されて運用されます

なので、毎月受け取る一定額の配当金のようなものはありません

そこで著者が推奨するのが、一定の年齢になったら元本から毎年4%ずつ取り崩していく4%ルールを推奨しています

アメリカの株価指数に連動するインデックスファンドは年平均7%以上の高い利回りがありますが、取り崩すのはたったの4%です

ちょっと少なく感じてしまうかもしれません

これには2つの理由があります

4%ルールの理由

①今後しばらくは株価の伸びは低い可能性が高い

②たびたびやってくる株価の急降下に備えておく

例えば私が50歳でリタイアして、その後の人生を株式の収入で生活したとして、毎年4%ずつ取り崩していれば100歳になってもほぼ元本を減らさずにいる可能性が高いのです

未来は少し暗い

山の間に沈む夕日のイラスト

今後の世界の株価の見通しは少し暗いだろう、というのが筆者の見立てです

理由は株価が値上がりし過ぎてしまったからです

2008年のリーマンショック以降上がり続けた株価は、現在では少し高くなりすぎてしまいました

今後はこの株価が調整されるので、全体として株のリターンは比較的少ない時代が続きそうです

しかし、株が今後も有力な投資対象である事に変わりはありません


まとめ

ウォール街のランダムウォーカーまとめ

①とてもボリュームのある本なので、読むのに時間がかかります

②そのくせ2/3は他の投資手法のほぼ悪口

③株価の未来はランダムで予測不能

④世界中の株に投資する低コストのインデックスファンドがおすすめ

⑤堅実な暮らしをして貯蓄しよう

⑥ドルコスト平均法で時間を味方につけた投資をしよう

⑦今後しばらくは低リターンの時代が続く

⑧年齢に応じた投資戦略を立てよう

以上、参考にしてみてください

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この記事を書いた人

家族と過ごす自由な時間を手に入れるため、45歳までにサイドFIREを目指している副業サラリーマン。
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