こんにちは、まるリスです。
今日は使い捨てカメラが実は現代でも生き残っていた、という話をしようと思います。
かつて富士フィルムから写ルンですという名前で発売されて、爆発的なヒットを記録した使い捨てカメラ。
2000年からのデジタルカメラの普及により、お金がかかって不便なフィルムカメラの市場は大幅に縮小しました。
しかし、デジタルカメラが市場のほとんどを占める中でも、使い捨てカメラにしか出来ない事があった事で、未だに使い捨てカメラは売られ続けていました。
その用途は意外な物でした。
そして、その用途の一つにまるリスは出くわすことになりました。
このブログを読んだ後に、気づいていないだけで実は自分が必要としているのは使い捨てカメラだった、なんて方もいるかもしれません。
ぜひ最後まで読んでいって下さい。
使い捨てカメラってなんだっけ?
皆さんにお伺いします。
最後に使い捨てカメラに触ったのはいつですか?
恐らく20年位前という答えが多いのではないでしょうか。
20歳以下の方の場合だと、使い捨てカメラそのものを知らない方もいると思います。
知らない方の為に簡単に解説しておきます。
レンズ付きフィルム、通称使い捨てカメラは1980年代後半に富士フィルムから写ルンですという商品名で売り出されて爆発的にヒットした商品です。
その名の通りフィルムにレンズを付けたという表現が当てはまる、簡単な構造のカメラです。
使い捨てカメラは本体からレンズまでその大部分がプラスチック製。
それまでは高価だったカメラは誰でも手軽に扱える物では無かったのですが、使い捨てカメラの登場により誰でも簡単に扱えるカメラを持つことが出来るようになりました。
それにより写ルンですは大ヒット商品となります。
しかし2000年からはデジタルカメラの普及により徐々にその販売数は減少し、現在では富士フィルムがわずかな機種を販売しているという状況です。
なにかの冗談ですか?
私の子供が入院している病院が改装工事の為に、面会者がしばらく立ち入る事ができなくなりました。
面会が出来ない代わりに、私たち夫婦は病院の看護師さん達に子供の撮影をお願いしました。
これに関して病院側はあっさり納得してくれました。
ただし病院側が私たちに要求したのが、撮影用に使い捨てカメラを持ってくることでした。
「え、何言ってるの?冗談でしょう」
そう思いながら聞き返しますが、やはり答えは同じ。
理由は万が一破損したり紛失したりした場合、病院は責任を取れないからという事でした。
確かに1500円程度で買える使い捨てカメラなら万が一壊れても惜しくありません。
使い捨てカメラにそんな使い道があったとは驚きでした。
フィルムカメラはお金がかかる
そもそも誰が何の為に使い捨てカメラなど使うのか。
たった27枚の写真を撮影して、現像して、印刷する。
そのためにかかる費用はおおむね2000円から2500円程度、ここからデジタル化までするとさらに800円程度、合計すると約3000円位かかります。
スマホで撮ればタダの物を、わざわざ3000円もかけて欲しがる物好きがこの世にいるとは思えません。
でもいたんです。そんな物好きが。
どんな時に使い捨てカメラが使われているのか
盗難、紛失、破損対策
海外に旅行に出かける時に高価なカメラやスマホは、スリや泥棒から狙われやすいです。
また海外では紛失や破損のリスクも高いです。
そもそもあまり狙われにくく、万が一盗まれたり紛失したとしてもリスクの少ないカメラとして持ち歩く人がいます。
極所に強い
これは私にも経験があるのですが、極端に寒い場所ではデジタルカメラは動かなくなります。
デジタルカメラがきちんと動くのは‐10℃くらいが限界だと思います。
しかし、電気を使わず、構造もシンプルな使い捨てカメラなら撮影できなくなる心配はありません。
-30℃、-40℃でも問題なく撮影できるそうです。
極所に強い使い捨てカメラは、プロの写真家にも使われているそうです。
書き換えられない
デジタルカメラで撮影した写真は、アプリ等を使って色々な加工をする事が簡単に出来ます。
素人でも少しの知識があれば、写真の加工は簡単に出来てしまいます。
しかし、フィルムカメラならそれは出来ません。
例えば事故やトラブルの証拠のための写真として撮影するなら、書き換えがしやすいデジタルカメラはあまり良くありません。
その点、書き換えが出来ないフィルムカメラなら証拠としての信頼度が高くなります。
若者にフィルムは新鮮に映っている
フィルムカメラを知らずに育った現在の10代20代にとって、逆に使い勝手の悪いフィルムカメラは新鮮に映るそうです。
撮り直しの出来ない緊張感や、現像まで時間がかかる事もワクワク感があって良いのだそうです。
使い捨てカメラ、意外とすごい
フィルムカメラですらほとんど消えてしまった時代に、使い捨てカメラだけが意外な用途で生き残っていました。
万が一壊れても良いからという、意外な理由で使い捨てカメラの使い道がある事に驚きました。
今回の件で思い出したのは、フィルムカメラで撮影していた時代のあの興奮や緊張感は今のスマホカメラではかなり少なくなってしまった、ということです。
- 気に入った被写体を探して見つかった時の興奮。
- 被写体をどのように撮影しようか考える充実した時間。
- 撮り直しの出来ない緊張感。
- 現像までの時間をワクワクしながら待つこと。
あれはフィルムカメラでしか味わえない物だったのだと、今更ながらに思い出してしまいました。
最近あまりにも簡単に写真が撮れるようになったので、逆に昔ほど写真を撮らなくなったような気がしています。
あの興奮やワクワクがもう一度味わえるのなら、ひょっとすると27枚撮影して3000円という金額は決して高い金額ではないのかもしれません。
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