こんにちは、まるリスです。
今日は最近まるリスが読んでいる本の紹介をしようと思います。
最近まるリスが読んでいるのは石角完爾著、「ユダヤ人の成功哲学、タルムード金言集」の中から、兵士とパスポートというお話です。
タルムード金言集は、ユダヤ教のタルムードという書物の中に出てくるお話を厳選してまとめた本です。
1つ1つのお話は短いので、まるリス家では夜に夫婦で毎日交互に読み合っています。
その中から今回はまるリスの気に入ったお話を1つご紹介しようと思います。
兵士とパスポートのあらすじ
北部エチオピアにはユダヤ人がいます。
1980年代末、エチオピアの軍事政権は国内のユダヤ人を捕らえ、刑務所に放り込んでいました。
殺害はされなかったものの、食べ物は与えられず餓死の危険がありました。
捕らえられた中の一人のラバイは監視の隙を見て逃げ出し、昼は隠れて過ごし、夜に国境に向かって歩いていました。
そうしてて収容所からしばらく離れたので、時間と距離を稼ぐために国境方向に行くバスに乗る事にしました。
ところが、途中の検問所でバスが止められ、銃を持った兵士二人が乗り込んできて、全員パスポートか身分証明書を見せろと怒鳴りました。
ラバイはパスポートや身分証など何も持っていませんでしたが、バスの一番後ろに座っていたので兵士がやってくるまで2~3分の余裕があり、必死で考えました。
そしてとっさに次の行動に打って出ました。
彼の周りに座っていた何人もの乗客のパスポートを次々と集めだし、15人くらい集めると近づいてくる兵士の1人に「私の物も含めて後部座席の乗客の物をお持ちしました。お役目ご苦労様でございます」と言ったのです。
虚を突かれた兵士は協力者の市民がたまたまバスに乗っていたと思ったのか、15人分のパスポートに一応ざっと目を通して、そのままラバイに返し、「よかろう」と言ってバスを降りて行きました。
このラバイは無事国境を通過し、地中海から船に乗ってイスラエルに逃れたのでした。
1か月にもなる逃避行でした。
どんな状況でも道は開ける
私は比較的感情移入しやすい方なのですが、このお話を読みながら、ラバイの緊張感が伝わってきて、ドキドキしながら読んでいました。
このお話は、実際にこの体験をしたラバイ自身がが筆者に話してくれた内容なのだそうです。
このお話に限らず、タルムードの説話の中にはどんな状況でもあきらめなかった人たちのお話がたくさん登場します。
その中でも兵士とパスポートのお話は最も好きな話の1つです。
私が生きている中で、命をかけた大勝負に打ってでるような事は無いかもしれませんが、私にも達成してみたい多くの目標があります。
このブログもその1つです。
まずはあきらめない事を目標に、毎日少しづつ作業を積み重ねて行こうと思っています。
日本人はあきらめの良い事を潔いとする風潮がありますが、ユダヤ人は泥臭く、最後まであらゆる可能性を探して知恵を絞る事を良しとする民族なのです。
このユダヤ人のあきらめない精神は私も学びたいと思いました。
必死に生き残る道を探す
ユダヤ人がふだんから自分に「なぜ」を問いかけて考える民族です。
このラバイの行動は、兵士がバスに乗り込んできた一瞬で出来た事というより、子供のころから物事に対して考える力を身に付けてきたからこそ、とっさの判断で周辺の乗客のパスポートを集めるという行動に出られたのだと思います。
ユダヤ教では自ら死を選ぶ事は禁止されています。
神様が決めた寿命まで生きなくてはならない以上、ラバイは必死に生きる道を探しました。
これからの世の中はより多く考えた者が成功をつかみ、そして生き残っていく時代なのだろうと思います。
私は現在会社に副業解禁の許可を求めて要望を提出しています。
週休3日制の導入も提案するつもりでいます。
どこまで要求が通るかわかりませんが、1つでも要求を呑んでくれたら大成功だと思っています。
実は今日会社の労働組合にその事を話して、好意的な反応を頂きました。
また一歩前進出来ました。
一昨日は給与だけでは生活できないから残業させて欲しいという部下からの要望がありました。
根本的にお金の使い方が悪いのだろうと思ったのですが、現在の働き方改革の流れと完全に逆行する残業は、会社には全く通じないだろうと思ったので断りました。
その代わり副業が出来ないか会社と交渉してみると話しました。
いずれ副業に先が見えてきたら、週休3日制の導入も要求しようと思っています。
副業を週休2日で本格的にやろうと思うと限界があるからです。
そして何より私が家にいると家族が喜んでくれます。
チャレンジをし続ける人生
しかしこのような新しい事に次々チャレンジし続ける人生は、必ず沢山の危機と隣り合わせであろうと思っています。
そんな時に思い出そうと思っているのが兵士とパスポートです。
実はあの話を読んでいて、もうラバイは助からないのではないかと思っていました。
ですがラバイはそこで諦めずに起死回生の奇策に打って出ました。
もちろん必ずラバイの行動が必ず成功した、という保証は無かったと思います。
しかし、あの時に兵士にユダヤ教徒であることがバレて、もう一度収容所に送り返されたとしても、やっぱりラバイはまた生きるための行動をし続けたと思います。
私は何度も「もうこんな事やめてしまおうか」と思いました。
その時にはきっとこのラバイの話を思い出そうと思います。
こんな楽しい人生他にない
今回は石角完爾著、「ユダヤ人の成功哲学、タルムード金言集」の中から兵士とパスポートのお話を取り上げました。
人によって好きな話が違いますが、私はこの兵士とパスポートのお話がとても好きな話の1つです。
チャレンジし続ける生き方はとても大変です。
ですからほとんどの人はチャレンジしない道を選んでしまいます。
ですが、沢山挑戦し続けて、その度に失敗して、その度にどうすれば逆転できるか考える人生はとても楽しい人生なのではないでしょうか。
私はこんな時代に生まれた事をラッキーだと思う事にしました。
こんな楽しい人生他にない。
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