賃貸と持ち家はどちらが良いのでしょうか
お金の問題だけでなく暮らしの自由度や老後の暮らしなど様々な面から考える必要があるので、長い間論争になっています
わが家では様々なメリットとデメリットを計算した結果、賃貸に住み続けた方がメリットが大きいという結論に至りました
この記事では私が賃貸物件に住み続ける事をおすすめする理由と、そのメリットとデメリットについて解説します
持ち家を勧めているのは誰だ?

「持ち家 メリット デメリット」「賃貸 老後」こんなワードで検索された事のある方も多いと思います
私も今から2年前に家を購入しようとした時は、毎日必死になってグーグル検索をしていました
そして自分が家を買う正当な理由を探し続けていました
そうすると皆さんにも経験があるでしょうが、その答えは簡単に見つかります
「ローンの完済後はお金がかからない」、「資産になる」、果ては「自分に気合」といった具合です
それはなぜかと言うと、住宅市場というのはそれだけ儲かるからです
ハウスメーカーが莫大な広告費をかけてCMを放送し、プロのライターが持ち家のメリットと賃貸のデメリットを強調した記事をさもこの世の真実かのように宣伝しているからです
このように賃貸派VS持ち家派論争は圧倒的に持ち家派の主張が強く反映されています
このような主張は冷静に眺める必要があります
賃貸のメリット

- 住み替えができる
- 設備の交換や修繕費用負担が無い
- 固定資産税を支払う必要がない
住み替えができる
賃貸であれば自分のライフスタイルに合わせて引っ越しをすることが可能です
どんな場所のどんな大きさの家に住むのも自由です
私は会社から自転車で8分の場所に引っ越したので、車を1台手放しました
また通勤時間が短くなったので、余った時間を副業に使っています
出て行くお金は少なくなり、入ってくるお金は逆に多くなりました
また住む家を自由に変えられるという事は、住居にかかる家賃などの費用を自分で自由に決められるという事です
老後に5LDKの家にポツンと老夫婦が取り残されても寂しいだけですし、不必要に大きな家は維持管理に大きな負担がかかります
私たち夫婦は子供が独立したら街中のワンルームの家に引っ越したいと思っています
夫婦がいつも顔を合わせられる距離感で生活出来るって素敵だと思います
設備の交換や修繕費用負担が無い
持ち家は家の代金を払ったら終わりだと思っている方がいますが、そうではありません
水道やボイラー、エアコンなどの設備は劣化します
約10年~15年で交換が必要になります
外壁や屋根は定期的なメンテナンスをしないと雨漏りがして内部が腐ってきます
これらの費用は毎月平均2~3万円程度かかるものと考えて新築時から積み立てておく必要があります
さらにマンションであれば修繕積立金や管理費がかかります
また町内会や管理組合の仕事もやらなければなりません
時間=お金と考えるならこれらの雑務も立派な費用です
賃貸であればこれらの費用や雑務から解放されます
設備が壊れたら電話一本で修理に来てくれます
もちろん無料です
固定資産税を払う必要がない
家は持っているだけで税金がかかります
地域や物件の大きさにもよりますが、毎年約10~30万円程度かかります
この費用について、持ち家を勧めるほとんどの記事で説明を省略しています
賃貸のデメリット

- 間取りや設備が自由に決められない
- 自己資産にならない
- 老後問題
間取りや設備が自由に決められない
賃貸物件の場合、決められた間取りに家にしか住むことは出来ません
これは一見すると賃貸のデメリットのように見えますが、好きな間取りの家にいつでも引っ越せば良いだけなので、あまり大きなデメリットにはなりません
注文住宅でしか作れないような超個性的な家に住むというのは持ち家でしか出来ない醍醐味だと思いますが、ほとんどの方が当たり障りのない無難なデザインの家を建てているのではないでしょうか
ならば間取りを自由に決めるメリットは無いと考えても良いと思います
最近では賃貸でも個性的な物件が非常に多いので、必ずしも持ち家が良いという訳ではないと思います
設備が豪華な家に住みたいのであれば、都心のマンションで貸し出している物件がたくさん見つかるはずです
自己資産にならない
持ち家が自分の資産になるという主張をする方を見かけます
本当にそうでしょうか
持ち家は維持管理費と税金に毎年数十万円支払う必要があります
持っているだけでお金を沢山取られてしまう物を人はなぜ資産と呼ぶのでしょうか
仮に固定資産税と修繕費の費用として年間平均50万円が必要だったとしましょう
その家に30年間住み続けてローンを完済したとします
そうすると50万円×30年=1,500万円になりますので、その頃に物件の価値が少なくとも1,500万円以上になっている必要があります
日本の家は20年を超えると価値が0円になりますし、土地の価格も今後は人口減少で安くなる傾向にあると思われます
つまり、余程の好立地の物件以外は損をする可能性が高いという事になります
賃貸の本当のデメリット

私が考える賃貸の本当のデメリットについてご紹介します
- 庭がない
- 1国1城の主感が無い
- 理不尽な業者との交渉が面倒
庭がない
庭が無いことは賃貸の最大のデメリットです
ガーデニングが好きな人は戸建て物件を借りるという手もありますが、選べる物件は限られると思います
1国1城の主感が無い
男として自分の家を持っていない事は何だか少し情けないという気分になる事もあります
しかし、自分の一生を気分で決めてはいけません
理不尽な業者との交渉が面倒
不動産の関係者にはかなりの割合で理不尽な業者が混ざっています
入居者が無知なことを良い事に理不尽な要求を平気でしてくる業者も珍しくありません
そのような業者と戦う必要があります
まとめ

- 賃貸派と持ち家派論争は持ち家派の主張が圧倒的に強いので冷静に受け止める必要がある
- 賃貸のメリットは住み替えができる事、設備の交換や修繕費用負担が無い事、固定資産税を支払う必要がない事の3点
- 賃貸のデメリットは間取りや設備が自由に決められない事、自己資産にならない事、老後問題の3点
- 私が考える賃貸の本当のデメリットは庭がない事、1国1城の主感が無い事、理不尽な業者との交渉が面倒な事の3点
賃貸派のメリットとデメリットについて解説させていただきました
現在は不動産ブームのために戸建てやマンションも10年前とは比較にならないほどの高値で取引されています
しかし今後の人口減少を考えると、新興住宅地の物件を中心にかなりの安値で取引されることが予想されます
「家は資産」「老後の住処」と考えるのであれば、その時に購入すれば良いのではないかと思います
お金という視点で見れば賃貸は圧倒的に安上がりです
しかもほとんどの家のメンテナンスを大家さんがやってくれるので手間いらずです
このような視点も含めて持ち家が必要か判断する必要があると思います
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